マーケティング戦略の基本「白いネコは何をくれた?」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
今日は、「白いネコは何をくれた?」をレビューしますね。
以前、佐藤義典さんの「ドリルを売るには穴を売れ」を紹介したと思うんですが、佐藤さんの本はとても読みやすくて、スっと入るのがいい点だと思います。
今回は、マーケティングの基礎理論を「戦略的に」使っている内容になっています。
早速レビューしていきますね。
マーケティング戦略とは?
マーケティング戦略とは、「モノを売る仕組みを長期的に考えていくこと」です。
マーケティングの理論を学ぶ際は、論理的に「モノを売る仕組みをとりあえず考えてみる」程度だったと思います。一貫性を持たせる、といった程度で。
これを実際に長期的なプランニングを見据えていくのが「戦略」というわけです。
理論だけだと、もしかしたら理想論になってしまいますよね。
ここからはビジネスに合わせた戦略を考えていこう、というのがこの本のスタンスかな、と。
実際に本の中では、今まで出てきた「マーケティング理論」を使って、どんな戦略を立てていくのか詳細に記されています。
どうやって戦略を立てていくのか?
本では「BASiCS」というキーワードを用いて、戦略立てのプロセスを紹介しています。
Battlefield(戦場・競合)
どこで誰と戦うか、ということですね。
競合が多いところに入っていくのか、それとも未開拓の分野に入っていくのか。
「肉」で考えたら、安さで勝負するなら「牛丼チェーン」と、高級感で勝負するなら「叙々苑」と…という考え方ですね。
この時に、手軽軸・商品軸・密着軸の考え方が応用されます。
Asset(独自資源)
企業や個人が独自に持っている「資源」が何かということです。
以前取り上げた「差別化」という軸がここで使われることになります。
ハード資源(工場などの設備)とソフト資源(ノウハウ、人材など)に大別されます。
接客ノウハウで勝負するのか、各地の工場の多さで勝負するのか…
ここでも自社に手軽・商品・密着軸のどれがあてはまるのか、考えておく必要があります。
Strength(強み)
独自資源に合わせて、どういう強みを発揮していくか、ということです。
工場の設備が多ければ、発送スピードが速くなる、とか…
独自資源をどう活かすか、について検討するかたちですね。
Customer(顧客)
売れる売れないを決める顧客を選ぶことです。
高級化粧品を男性に売りつけるより、女性に売った方が圧倒的に効果は高いですよね。
そういう選び方をしていくべきだ、ということです。
自分たちの強みを必要としている顧客はどの層か?について考えていきます。
Selling Message(メッセージ)
今まで検討してきた要素を「一言で表現する」というのがメッセージです。
工場の設備がたくさんあり発送が早い、そして高品質…という化粧品を売るのであれば、「あなたに寄り添える、美しさを。」なんてメッセージであれば、それに合わせたプロモーションを展開できますよね。
以上のように、今までに学んだマーケティングの要素が全て盛り込まれているのが「戦略」となるわけです。
読み終えた感想について
正直、「ドリルを売るには穴を売れ」のみでは、知識が「点」のみという状態でした。まだ頭を知識に詰め込んだだけで、一貫性など到底難しいのでは?という考えでしたが、この本を読んでみて「あ、マーケティングってこういうことか!」と一気に点と点がつながったような感覚を覚えました。
実際に、「ドリルを~」を読んでいたおかげで内容がスッと頭に入ってきた、ということも実感したので、2冊合わせて読むことをオススメします。
また、これはビジネスの戦略のみならず、自分のキャリア形成や恋愛などにおいても使えるのではないでしょうか。
人は必要とされてナンボです。
必要とされていない…と落ち込むのではなく、必要とされている戦場を見つけられていないことが問題なのかな、と改めて実感しました。
筆者自身、絶賛就活中で、「正当に評価されていないのでは?」という気分になることも多々ありましたが、きっと戦場を間違えたということになるんだと思います。
よく受験で「上位校のビリになるか、中堅校のトップになるか」なんてやり取りを聞いたことがありました。
中堅校に下げたことで「妥協だ!」と揶揄されている場面、何度も見てきました(自分も言われた経験が何度も)
でも、これって「戦場」を選んで生きている、戦略なんだな、と。
自分が今まで進んできた道も決して「妥協」ではなかったのだな、と。
この本のタイトルである「白いネコは何をくれた?」ですが、
私は「自分を肯定してくれる大切な考え」をもらったような気がしました。
皆さんが白いネコから何をもらえるのか楽しみです!
何をもらったのか、是非教えてくださいね。
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!