誰でも人を惹きつけられるようになる!「影響力の武器~なぜ、人は動かされるのか~」
あけましておめでとうございます。
おぼっちゃんです。
2018年もよろしくお願いしますね。
私事ですが、今年は就職活動の年なんですよ。
19卒、売り手市場とのことですが…気を抜かず頑張ります。
さて、今日は「影響力の武器~なぜ、人は動かされるのか~」を取り上げたいと思います。心理学の本に近いです。
恐らく、マーケティング問わず名著だと思うので、一度読んでみるといいと思います。
ただしかし…長い。例えが分かりやすすぎるあまり、とっても長いのです。
章ごとにまとめが書いてあるので、分からなくなったらそこをささっと読んでいきましょう。
それでは、早速レビューにいきたいと思いまーす!
影響力の武器とは?
影響力の武器とは、ズバリ「人の本能的反応を活かした影響の与え方」です。
例えば、セールスマンが心理的要素をうまく使いこなして商品を買ってもらう、そんな流れを「影響力の武器」として取り扱っています。
以下、ポイントに絞って紹介しますね。
①コントラストの原理
コントラストの原理と呼ばれるものを活かして、高いものを提示してから安いものを提示すると、買ってもらいやすいコントラストを作っていきます。(ボロい家に高値をつけてわざと見せてから、新築の家を見せると、買ってもらいやすいなど…)
②返報性
人は本能的に「恩を借りで返したくなる習性」があるらしく、優しくされた人には何かしてあげなきゃ!と思うそうです。
セールスマンが無料で設備を点検してくれた後に、必要な商品をプランニングする、という流れだと、「あ、無料で見てくれたし、買ってもいいかな」という意欲に繋がるようです。
裏を返せば、最初に恩を断っておけば、その後の自分の行動は自由になるということです。(あくまで心理的な話なので、個人差はあると思いますが)
③コミットメント・一貫性
人は一貫性のあるものに惹かれる傾向があるらしい。
確かに、一貫性を持って仕事に取り組む政治家は評価されやすいですよね。
こういった要因も少なからず影響するようです。
周りからの影響としても、決定や立場をとった後、それ以降の行動は一貫性を持たされるよう圧力をかけられる傾向もあるそうです。一度宣言したものを有効化させる手法もマーケティングにはありますね。
④社会的証明
他人を模倣することで恐怖心を低減できるような、「社会的に認められたものであれば安心感を抱ける」ということも影響してきます。
例えば、「みんなが持っているから自分も買っておこうかな…」という心理を利用する方法です。
⑤好意
人は、好意を持っている人に対してはイエスという傾向があるそうです。
それは身体的魅力や類似性のある人、接触回数の多さなどから好意に転じるようです。
⑥権威
権威から要求されたものは要求をのみ込まざるを得ない心理状況に陥ることがあるそうです。肩書や服装などのシンボルを活かして物を売っていくことなどが挙げられます。
⑦希少性
人はチャンスを失いかけると価値があると誤解します。
例えば、「数量限定」や「最終セール」など、数が少ないものに対して食いつく傾向がありますよね。これを活かした広告の打ち出し方などがあります。
読み終えた感想について
長い本でしたが、一部の例えなどは結構すっ飛ばして読みました。
この本が何を言いたいのか、エッセンスは何なのかだけ抽出して読むことに努めました。
心理的な本ってあんまり読んだことがなかったのですが、確かに知らず知らずのうちにこのマーケティング手法に利用されているような感じはありました。
(特に、「希少性」の点では、「残り僅か!」と言われてしまうと買ってしまうような気が…)
きっと、「気づかないうちに利用されている」と思わせた時点でマーケティングの勝ち!なんだと思います…やられました。
マーケティングの理論だけでなく、こういった要因も考慮しておくことは必要だと感じさせられました。
営業でうまくいっていないなど、そう考えている人は一度読んでみることをお勧めいたします。
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!
マーケティング計画の極意「これだけ!PDCA」
こんばんは。
おぼっちゃんです。
私事ですが、スピッツのファンをやらせてもらってまして…
先日のライブのBlu-rayが到着してウキウキな毎日です…
なんてことはどうでもよくて、とうとう年末ですね!
今年を締めくくる本はこちらになります。
そう!PDCAサイクルの本です。
これはどのビジネスにおいても欠かせないスキルではありますが、マーケティングにおいては「Plan,Do,Check,Act」が極めて重要になってきます。
なぜなら、マーケティングでは仮説と検証が多く使われる場面が多いからです。
物を売っていくためには、市場予測や環境分析から「売れる仕組み」を見つけ出し、実際に売れるのか確かめていきます。
せっかく決めたプランニングが台無しにならないためにも、 計画から実行、チェックのフローはしっかりおさえておきましょう。
PDCAってそもそも何?
PDCAとは、「Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)」のことを指します。
このサイクルを回していくことで、問題を解決していくことに直結していきます。
例えば、マーケティングプランを計画し、実行したとしても、そのままうまくいくとは限らないですよね。
前回学んだような「外的要因」を計画に組み込むのを忘れてしまった!なんてこともあると思います。
このためにも、計画を実行し、評価をつけて改善につなげ、また実行し…という繰り返しを行っていくので、PDCAサイクルと呼ばれるわけです。
以下、ひとつずつポイントをおさえつつ見ていきましょう。
Plan(計画)のポイント
どの場面においても、「準備が9割」なんて言葉聞いたことありませんか?
そうなんです。PDCAの分量もほとんどが「P」にかかっているんです。
計画において重要なことは、
①大きな目標と小さな目標の使い分け
②事実を事実として捉えること
が重要になります。
①大きな目標と小さな目標の使い分け
本の中でも取り上げられているように、ビジネスにおいて、会社は「ビジョン」をもって各々が仕事に取り組んでいます。
「社会貢献」をするために、自社リソースの強みとして「人材営業」がある、など。
大きな目的を達成するために小さな目標を立てていくことが重要になります。
「努力は必ず報われる」なんて言葉があると思いますが、それは計画がしっかりしているからの話です。AKB48の某高橋さんがそんなことを言っていたのですが、個人的には彼女らの努力と同じくらい某秋元先生の計画力も素晴らしかったからこそ成し遂げられたのではないか、と感じています。
②事実を事実として捉えること
ずばり、「本質をとらえること」です。
事実があった時に、「なぜこのような事象が起きているのか?」「そもそも問題点なのか?」といった問いを持ち続けることで、「正しいものを正しく認識する」=「本質をとらえること」につながっていきます。
問題が発生しているときに、そもそも問題なのか、問題じゃないのか着目することも重要になってきます。
上記のポイントを意識するだけで計画はスムーズに進んでいきます。
Do(実行)のポイント
Doをこなすためのポイントは、「優先度をつける」ことです。
計画を計画通りにやるだけでもちろん結果に結び付くと思いますが、ビジネスの上ではそんな思い通りにいく、なんてことがあるとは限りません。
「緊急かつ重要」なことを優先的にこなしていくことで、本来やるべきこと=本質が見えてくるきっかけになります。
Pさえできてしまえば、DCAの順序はうまく進むのです。
Pをいかに活用できるかが重要になってきます。
Check(評価)のポイント
Checkをこなすためのポイントは、「実行した結果が合っているかどうか、というポイントからはじめる」ことが重要です。
目立っている数値や見込み数値などで計算するのではなく、事実を事実として検討する必要があります。
早い段階でCheckを進めておくと結果に早く結びついていきます。
ここでも「なぜ低いのか?」という問いを持ち続けることが重要です。
また、Checkの段階では「差別化」は何だったか、という原点に帰着する必要性も見えてきます。
軸がぶれていないのか、その路線で間違っていなかったのか、そこが重要になります。
Act(改善)のポイント
Actでは、「外的要因を考慮すること」が大切になります。
例えば、①評価制度、②組織構造、③習慣、④考え方が挙げられますね。
組織体の常識ではなく、一般的な常識や一般論を並べられるようにしておくことが重要です。
読み終えた感想について
以上、PDCAのポイントを簡単に紹介しました。
全体を通して言えることは「本質をとらえろ!」ってことですね。
まぁ、これが難しい。
マーケティングの本を読み進めるにあたって、もちろんマーケティングの知識を頭に入れることはできましたが、結局PDCAや問題解決など、本質をどうとらえるか、って重要になってくるんですよね。
結局「本質をとらえる努力」をすればするほど、結果に繋がるってことなんじゃないかな、って思います。
是非、マーケティングの本とあわせて読んでくださいね。
(時々、マーケティングの用語や概念が登場するので、マーケティングを勉強してから読めば損はないと思います…)
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!
いよいよ本格的学習に!「はじめてのマーケティング」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
さて、今日は「はじめてのマーケティング」という本を紹介します。
この本、はじめてのマーケティングと書いてありますが、結構レベル高いです。
有斐閣が出している本ですが、有斐閣は法学部生ならだれでも知っている出版社ですね。良書と呼ばれる専門書を出している会社です。
こちらの本、紹介していきますね。
はじめてのマーケティングとは?
はじめてのマーケティングと言っていますが、この本ではどんなことを取り上げているのか。
ズバリ、「今まで学んだスキルを活かして、より専門的にマーケティングを学んでいく=これをやる導入本」がこの本のスタンスです。
以前、マーケティングの基本書をいくつか紹介しましたが、そこで取り上げたのは「マーケティングの要素」でした。
猫の本とか…ドリルの本とか…覚えてますでしょうか。
そして、問題解決の本も覚えてますでしょうか。ロジカルシンキングに言及したあの本です。
いろんなスキルをミックスして考えていくのがまさにこの本で伝えたい「マーケティング」です。
いろんな要素をどう組み合わせていくのか考えていくか、ここで学んでいきます。
マーケティングの手順について
マーケティングでは、
①環境分析→②目標設定→③セグメンテーション→④ターゲティング→⑤ポジショニング→⑥マーケティングミックス(4P)→実行→統制
の手順で行います。
③④⑤⑥については、以前の記事で言及しているので、今回は①②を中心に取り上げたいと思います。
復習したい方はコチラ↓
環境分析について
問題解決のロジカルシンキングでもお伝えしましたが、何かを始めるにあたって、現状を分析する必要があります。
これが環境分析です。
環境分析は主に「内部環境」「外部環境」の2つに分けられます。
・内部環境 … 自社の強み、弱みを分析する
・外部環境 … マクロ(大きい要素、例えば政治や経済、社会など)
ミクロ(小さい要素、例えば競合や顧客の状況など)
ここに合わせて分析をしていくのが基本です。
この環境分析から、自社が市場における立ち位置がどのようなものか、探り出すことでマーケティングプランを策定することができます。
環境分析の手法をいくつか見ていきましょう。
SWOT分析(分析の基本)
Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)に合わせて自社の分析を行っていきます。
自社の強みや弱みが分かっていても、周りからの脅威などを加味しておかないと強みが活かしきれないこともあります。
まずはここからはじめていきましょう。
PEST分析(外部分析・マクロ)
マクロ的外部分析の代表例が「PEST分析」です。
Politics(政治)、Economics(経済)、Society(社会)、Technology(技術)に合わせて分析を行っていきます。
5つの競争要因(外部分析・ミクロ)
ミクロ的外部分析の代表例が「5つの競争要因」です。
売り手、買い手、新規参入、代替品、競争業者 の視点で分析を行います。
ライバルがいないから…という競合のみで考えるのではなく、買い手側の目線や、新規参入の可能性なども考慮しておく必要があります。
VRIOフレームワーク(内部分析)
どの資源を持っているか、内部分析を行う代表例として「VRIOフレームワーク」があります。
Value(経済価値)、Rarity(希少)、Inimitability(模倣困難)、Organization(組織)の部分で分析を行います。
VRIO分析の目的の一つとして、自社のコア・コンピタンスを見出すことが重要です。
他社には真似できない強みを見つけていく作業になります。
これこそ「差別化」に繋がりますね。
ポートフォリオ分析(外部分析から見る内部分析)
実際に持っている資源をどう活かしているか、どう配分しているか、ここに着目していくのが「ポートフォリオ分析」です。
ポートフォリオ分析では、「市場成長率」と「市場シェア」を使って、分析していきます。
・市場成長率…10%を超えていたら【高】、下回っていたら【低】
・市場シェア…自社シェア率/上位3社のシェア率=1を超えていたら【高】、下回っていたら【低】
ととらえていく分析方法です。
あまりピンとこないと思いますが、要は両方とも【高】であれば、スター的存在なわけでどんどんシェアを伸ばしていくことに注力していけばいいのです。
問題は、どちらかが【低】場合です。
市場成長率が高いのにシェアが低いのであれば、市場で戦え切れていないという問題があるのです。いい土壌がそろっているので、戦い方を変える必要があります。
逆に、市場成長率が低い中でシェアが伸びているのであれば、新規参入が少ない業界で最適な資金の流れを作れる可能性があるかもしれません。
さまざまな分析方法がありましたが、これらの分析方法を活かしてまずは環境分析を行えると良いと思います。
本を読み終えた感想
この本を読んでみて思ったことは、「分析が最も重要だ」ということです。
私自身も、常日頃から「準備が8割を占める」ということを感じており、どの場面においても準備が必要だったな~と痛感するタイミングが多かったのです。
この本も、マーケティングの基礎と謳っている以上、マーケティングの要素について細かく説明されていて、全体を網羅している内容にはなっていますが、「分析」の内容が一番充実していたので、マーケティングにおいてもコアな要素になるのだな、と感じました。
おそらく、分析さえしっかり行えていれば、課題がおのずと見えてくるので、そこを潰していく、それだけに尽きるのではないかと思います。
受験勉強や資格の勉強、スポーツでも、自分において何が課題なのか見つけてしまえば、何が最も有効なのか分かりますよね。
TOEICでリスニングが低かったら、リスニングの対策をする。ということです。
問題解決の授業の本では、すべての要素をきっちり紹介していたので、同じくらいの工数をかけるのかな、という印象を感じているのかもしれませんが、問題解決でも「現状と目標のギャップを洗い出す、問題点を見つけるための分析」が大半を占めます。
是非ここに注目してマーケティングの勉強を進めて欲しいと思います。
分析以外の内容についても、記事で取り扱っていきたいと思います。
引き続き、一緒に学習を進めていきましょう!
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!
マーケティング戦略の基本「白いネコは何をくれた?」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
今日は、「白いネコは何をくれた?」をレビューしますね。
以前、佐藤義典さんの「ドリルを売るには穴を売れ」を紹介したと思うんですが、佐藤さんの本はとても読みやすくて、スっと入るのがいい点だと思います。
今回は、マーケティングの基礎理論を「戦略的に」使っている内容になっています。
早速レビューしていきますね。
マーケティング戦略とは?
マーケティング戦略とは、「モノを売る仕組みを長期的に考えていくこと」です。
マーケティングの理論を学ぶ際は、論理的に「モノを売る仕組みをとりあえず考えてみる」程度だったと思います。一貫性を持たせる、といった程度で。
これを実際に長期的なプランニングを見据えていくのが「戦略」というわけです。
理論だけだと、もしかしたら理想論になってしまいますよね。
ここからはビジネスに合わせた戦略を考えていこう、というのがこの本のスタンスかな、と。
実際に本の中では、今まで出てきた「マーケティング理論」を使って、どんな戦略を立てていくのか詳細に記されています。
どうやって戦略を立てていくのか?
本では「BASiCS」というキーワードを用いて、戦略立てのプロセスを紹介しています。
Battlefield(戦場・競合)
どこで誰と戦うか、ということですね。
競合が多いところに入っていくのか、それとも未開拓の分野に入っていくのか。
「肉」で考えたら、安さで勝負するなら「牛丼チェーン」と、高級感で勝負するなら「叙々苑」と…という考え方ですね。
この時に、手軽軸・商品軸・密着軸の考え方が応用されます。
Asset(独自資源)
企業や個人が独自に持っている「資源」が何かということです。
以前取り上げた「差別化」という軸がここで使われることになります。
ハード資源(工場などの設備)とソフト資源(ノウハウ、人材など)に大別されます。
接客ノウハウで勝負するのか、各地の工場の多さで勝負するのか…
ここでも自社に手軽・商品・密着軸のどれがあてはまるのか、考えておく必要があります。
Strength(強み)
独自資源に合わせて、どういう強みを発揮していくか、ということです。
工場の設備が多ければ、発送スピードが速くなる、とか…
独自資源をどう活かすか、について検討するかたちですね。
Customer(顧客)
売れる売れないを決める顧客を選ぶことです。
高級化粧品を男性に売りつけるより、女性に売った方が圧倒的に効果は高いですよね。
そういう選び方をしていくべきだ、ということです。
自分たちの強みを必要としている顧客はどの層か?について考えていきます。
Selling Message(メッセージ)
今まで検討してきた要素を「一言で表現する」というのがメッセージです。
工場の設備がたくさんあり発送が早い、そして高品質…という化粧品を売るのであれば、「あなたに寄り添える、美しさを。」なんてメッセージであれば、それに合わせたプロモーションを展開できますよね。
以上のように、今までに学んだマーケティングの要素が全て盛り込まれているのが「戦略」となるわけです。
読み終えた感想について
正直、「ドリルを売るには穴を売れ」のみでは、知識が「点」のみという状態でした。まだ頭を知識に詰め込んだだけで、一貫性など到底難しいのでは?という考えでしたが、この本を読んでみて「あ、マーケティングってこういうことか!」と一気に点と点がつながったような感覚を覚えました。
実際に、「ドリルを~」を読んでいたおかげで内容がスッと頭に入ってきた、ということも実感したので、2冊合わせて読むことをオススメします。
また、これはビジネスの戦略のみならず、自分のキャリア形成や恋愛などにおいても使えるのではないでしょうか。
人は必要とされてナンボです。
必要とされていない…と落ち込むのではなく、必要とされている戦場を見つけられていないことが問題なのかな、と改めて実感しました。
筆者自身、絶賛就活中で、「正当に評価されていないのでは?」という気分になることも多々ありましたが、きっと戦場を間違えたということになるんだと思います。
よく受験で「上位校のビリになるか、中堅校のトップになるか」なんてやり取りを聞いたことがありました。
中堅校に下げたことで「妥協だ!」と揶揄されている場面、何度も見てきました(自分も言われた経験が何度も)
でも、これって「戦場」を選んで生きている、戦略なんだな、と。
自分が今まで進んできた道も決して「妥協」ではなかったのだな、と。
この本のタイトルである「白いネコは何をくれた?」ですが、
私は「自分を肯定してくれる大切な考え」をもらったような気がしました。
皆さんが白いネコから何をもらえるのか楽しみです!
何をもらったのか、是非教えてくださいね。
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!
ロジカルシンキングの基本「世界一やさしい問題解決の授業」
こんばんは。
おぼっちゃんです。
さて、前回予告しました通り、
今回はロジカルシンキングについて取り上げたいと思います。
「マーケティングやないんかーい!」というツッコミもあるかと思いますが、
マーケティングでも重要なスキルになってくるんです。
以前の記事で、成功例のマーケティングは「一貫性」がある、と話しました。
マーケティングでも何でも、相手をYESと言わせるために、物事に一貫性を持たせる考え方をしなければならないのです。
それこそが「ロジカルシンキング」なのです。
今回読んだ本はこちら!
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 単行本
- 購入: 92人 クリック: 1,213回
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名著ですね。僕も高校生の時に一度読んだ記憶があります。
早速、レビューしたいと思います。
ロジカルシンキングって何?
ロジカルシンキング…よく耳にはするけど、なんだか難しそう…
そんなことはありません。
ロジカルシンキングとは、「一貫して筋が通っている考え方、説明」のことです。
論理的思考なんて呼んだりすることもあります。
実際にどうやってロジカルシンキングを使うのか?
早速、事例を交えて説明していきます。
ロジカルシンキングが使われる代表的なケースが「問題解決」シーンなのです。
例えば、問題が発生したとき、改善策を考えるのが普通だと思います。
その時、どれがベストな改善策なのか、部長や社長など伝えることが多いはず…
そんな時に、自分の意見をまとめ、説得力を持たせて話すには、ロジカルシンキングが必須になってくるわけです。
流れとしては、
①目標と現状の「差」を明らかにする
②原因を見つける
③対策を見つける
④実行する
⑤効果を測定する
の流れになっています。
分かりやすく、TOEICの勉強で考えてみましょうか。
①目標と現状の差を明らかにする
端的に、TOEICの点数の目標と現状を算出します。
「ピラミッドストラクチャー」を使って、なぜ「その点数が必要なのか」検討しておくことも重要です。
ピラミッドストラクチャーについてはこちらを参照ください↓
ピラミッドストラクチャーとは?論理展開ツールの活用メリットや作成方法もご紹介 | BizHint HR(人事の悩みにヒントを届けるニュースサイト)
行きたい会社の合格ラインとか、留学に行く時の最低ラインとか。
頭打ちじゃないことを示せるものが必要です。
目標達成の目的も決めておきましょう。
②原因を見つける
点数が到達していない原因を探ることです。
英語が嫌いなのか、教材がないのか、時間がないのか、基礎がないのか、演習が足りないのか…
「ロジックツリー」という樹形図を書いて洗い出します。
以下のサイトが分かりやすいです↓
【3分でわかる】ロジックツリーの使いこなし方 | 株式会社いないいないばぁ
③対策を見つける
原因が分かったら、またロジックツリーを使って、ベストなチョイスが何かを考えます。
本来の目標は何なのか、をおさえながら対策を考えていきます。(TOEICなら、留学?日常会話?など)
④実行する
ただ実行するのではなく、いつまでにどうやって実行するのか、あらかじめ定めておきましょう。
試験が何日にあるから、それまで逆算してどれくらい勉強できて…ということを考えて計画を立てておくことが重要です。
⑤効果を測定する
しっかり効果を測定しておきましょう。
TOEICが終わったら、ちゃんと結果を見て、次の課題を考えましょう。
といった流れです。
流れをおさえつつ、要所要所で「なぜこれをやるのか?」について説明できる状態であれば、バッチリ「ロジカルシンキング」達成というわけです。
つまり、一つ一つの要素を「ロジカルシンキング」で考えておけば、全体として一貫性が生まれ、「ロジカルシンキングが実践されている」ことにつながります。
読み終えた感想
この本は名著ということもあり、どこへ行ってもおすすめされる、本当に読んでおくべき本ってこういうことを言うんだな、と思います。
意外と、目標と現状の差を明らかにするっていう動作、やっているようで忘れていたりするんですよね。
それこそ、TOEICの目標とかも、700点とるぞ!っていう目標だけ立てて、とりあえず英単語帳1周させよう!といったことに陥りがちです。
そもそも、「英単語帳を使うことが、私にとって有効なのか?」「700点とって何をしたい?」といったことを日頃から考えておくことが大切だと思います。
それができれば…本当にロジカルシンキング一人前!ってことです。
今回は、マーケティングとは違った内容でしたが、
何度もお伝えしているように、マーケティングでもロジカルシンキングが重要になります。
「売れる仕組み」を作るには、それ相応の根拠がある「説明」を付け加えることが大切です。
私もまだまだできていないので、訓練して頑張ります。
一緒に頑張りましょう!
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/28
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ご静聴ありがとうございました。
それではまた!
新マーケティング手法!「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
「ドリルを売るには穴を売れ」読んでくれましたでしょうか?
是非興味持っていただけただけでも嬉しいです。
さて、今日は2冊目です。
「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」
宗像淳/亀山将 共著です。
いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り 「いちばんやさしい教本」シリーズ
- 作者: 宗像淳,亀山將
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
この本は結構実務的な部分が多いので、もしかしたら初心者には向かないかもしれませんが、トレンドの「コンテンツマーケティング」を知っておく、という意味では、早いうちに読んでおくことをおすすめします。(勉強が慣れてから…と思っていると、手遅れになるかもしれないので)
早速、レビューしていきたいと思います。
コンテンツマーケティングって何?
私もよく知りませんでしたが、これを読んですっきり。
コンテンツマーケティングとは「コンテンツ(記事やメルマガなど)をとおして、顧客のニーズを育成、ファンとして定着させる手法のこと」をいいます。
…いきなり難しいですよね。
他のアドマーケティング(広告)を例にとって比べてみましょう。
インターネット上に貼られているバナー広告は、
短期的にお客さんを捕まえるイメージ。
とにかく目につくところにおいて、クリックして注目してもらう、ことが重要ですよね。
一方、コンテンツマーケティングは、
長期的にお客さんを捕まえるイメージ。
まだ商品に興味がない人たちに対しても、継続的にコンテンツを配信することで興味を持ってもらい、まずは存在を認知してもらう。そこから、商品購入へ誘導できるようにしていく、という手法です。
だから、コンテンツマーケティングは長期的な施策なのです。
今までのマーケティング手法と違って、すぐに結果に結び付くものではないのです。
コンテンツマーケティングの代表例とは?
じゃあ、実際にコンテンツマーケティングがどこで使われているのかというと、
無印良品なんかが良い例ですね。
上記サイトでは、無印の商品をコラムやニュースを通して、店舗だけでは分からない情報を提供しています。
もともと有名な無印良品ですが、近年はデザインもさることながら、商品へのこだわりや質などに着目し、こういったコンテンツマーケティングを進めたことによって、国内外問わず高品質ブランドとして評価されるようになりました。
つまり、1つのコラムやコンテンツだけでは成り立たないですが、コラム等をストックすることでたくさんある情報を整理し、「あっ、ここの商品こんなに強みがたくさんあるんだな」と思わせて顧客をつけることが大切になってきます。
本の中では、海外ブランドの成功事例がたくさん取り上げられています。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
本書でも取り上げられていますが、コンテンツマーケティングにも向き不向きがあります。
<メリット>
宣伝費が抑えられる、専門家としてのブランディング力、広い地域を対象とできる…
<デメリット>
即効性が低い、継続性と手間が発生しやすい、コンテンツの内容で左右されやすく成功率が低い…
といった点が挙げられます。
ターゲティングに合わせたコンテンツを複数配信することによってはじめて、結果が出てくることはおさえておきましょう。
また、マーケティングの基本理論とうまく組み合わせることでコンテンツマーケティングも有効な策となります。
(↓前回の記事でマーケティングの基本はおさえておきましょう)
読み終えた感想について
「マーケティング戦略の立て方」という点では、どのマーケティング手法にも応用できる良書だと思います。
また、情報量は多いですが、この本の内容をどの分野にも応用できれば、「論理的思考」が身に付き、「ビジネスマン」としても強いな、と率直に感じました。
理由としては、
まず、「戦略的思考を鍛えること」につながります。
「こんなことまで考えなければならないのか!」「ペルソナって重要だな」といった気づきが生まれるきっかけになると思います。
さらに、「ロジカルさ」を意識する機会もあります。
本の後半では「読み手に分かりやすい文章(コンテンツ)を作ろう」というチャプターがあり、そこではロジックツリーを用いた「文章術」についても言及されています。
マーケティングは「一貫性」がやはり大切なのだと、改めて感じました。
最後にはKPIを用いた「PDCAサイクル」の回し方にも言及されています。
費用対効果が低い中で、いかにPDCAを回して収益を上げていくのか、という具体的な手法まで書かれているので、参考に読んでみることをおすすめします。
いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り 「いちばんやさしい教本」シリーズ
- 作者: 宗像淳,亀山將
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/10/23
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次はマーケティングに付随する知識として「戦略的思考・問題解決法」に関連した本を紹介していきます。
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!
初心者向けの本。「ドリルを売るには穴を売れ」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
早速、一冊読んでみました。
記念すべき一冊目は!
「ドリルを売るには穴を売れ」
でございます。
作者である佐藤義典さんは、MBAも取得しており、
まさに「マーケティングのプロ」ですね。
早速、レビューに移っていきましょう!
「ドリルを売るには穴を売れ」ってどういうこと?
まずは、タイトルが気になりますよね。
このタイトルが意味するものとは、ズバリ「顧客の気持ちになれ!」ということです。
カンタンにお伝えすると、「ドリルを売るには、顧客がどんな穴を開けるのかチェックしとけ!」ということです。
お客様に対して、すべてのドリルを売りつけてしまえば、手間がかかります。
マンホールサイズの穴を開けたいのか、それとも米粒みたいな穴を開けたいのか。
そこからの調査が大事だよねー、って話です。
ズバリ、「お客様が求めている『ニーズ』を探り、ぴったりなものをオススメする」
これが、マーケティングなのです。
本書での「マーケティング」を要約すると…
マーケティングとは、「ものを売れるようにする仕組み作り」のことをいいます。
この本では、マーケティングの仕組みを「レストランの戦略」に例えて紹介しています。
これがとっても分かりやすい。
カンタンに4つのポイントで整理されています。
①客が求めている商品(サービス)をリサーチ
②市場を調査し、ターゲットを定める
③他の商品とどう差別化するのか
④価値を実現するための「4P」最終チェック
ということです。
例えば、レストランなら、
①何のためにレストランに行くのか、目的を考える
美味しいものを食べるためなのか、ただ食べれればいいのか、そのお店に行くことがステータスなのか。
その客にとっての価値が何か、検討することですね。
②レストランを利用する人々の年齢や価値観を分類し、どこにターゲットをあてるか
年齢や性別、興味度合いなどの分類を使って、ターゲットをあてていきます。
③競合レストランたちと何を差別化するのか
サイゼリヤみたいに安くするのか、高級レストランみたいに最高の質を提供するのか、インスタ映えおしゃれバルみたいな個性で勝負するのか。
④商品・広告・販路・価格でチェック
商品=お店で出る商品
販路=場所で勝負するのか、店舗数で勝負するのか
価格=見合った価格なのか
といった4ポイントでチェックしていきます。
①から④は流れにはなっておりません。すべての要素が相互に関わりあっています。
これが、ロジカル的に美しい流れを持っていると、きれいな戦略になるわけですね。
マーケティングは「一貫性」が重要だそうです。
読み終えた感想
とっても分かりやすくまとめられており、とにかく理解が進む。
まとまった時間でさらっと読むことをお勧めします。
一番印象に残った言葉が「成功しているマーケティングは美しい」という言葉。
確かに、ディズニーランドやアマゾンなど、自社の強みを抑えており、
顧客が求めている価値にピッタリ合うものを提供していますね。
身近にある「よく売れている商品」や「話題のサービス」なんかも、
この本を使ってマーケティング分析をしていくと面白いですね。
自分で商品を作る必要は全くなくて、マーケティング手法を盗むことがベストな勉強方法だと思います。テクニックを盗むことはタダですからね。
その分析をしていたら、「なぜあの商品が売れているのか?」ということがよく分かるのではないでしょうか。
是非、マーケティングの基礎として勉強してみてください。
一回読めば終わり、ではありません。
学習は、「忘れないうちに定期的に読む」ことが大事です。
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!