いよいよ本格的学習に!「はじめてのマーケティング」
こんにちは。
おぼっちゃんです。
さて、今日は「はじめてのマーケティング」という本を紹介します。
この本、はじめてのマーケティングと書いてありますが、結構レベル高いです。
有斐閣が出している本ですが、有斐閣は法学部生ならだれでも知っている出版社ですね。良書と呼ばれる専門書を出している会社です。
こちらの本、紹介していきますね。
はじめてのマーケティングとは?
はじめてのマーケティングと言っていますが、この本ではどんなことを取り上げているのか。
ズバリ、「今まで学んだスキルを活かして、より専門的にマーケティングを学んでいく=これをやる導入本」がこの本のスタンスです。
以前、マーケティングの基本書をいくつか紹介しましたが、そこで取り上げたのは「マーケティングの要素」でした。
猫の本とか…ドリルの本とか…覚えてますでしょうか。
そして、問題解決の本も覚えてますでしょうか。ロジカルシンキングに言及したあの本です。
いろんなスキルをミックスして考えていくのがまさにこの本で伝えたい「マーケティング」です。
いろんな要素をどう組み合わせていくのか考えていくか、ここで学んでいきます。
マーケティングの手順について
マーケティングでは、
①環境分析→②目標設定→③セグメンテーション→④ターゲティング→⑤ポジショニング→⑥マーケティングミックス(4P)→実行→統制
の手順で行います。
③④⑤⑥については、以前の記事で言及しているので、今回は①②を中心に取り上げたいと思います。
復習したい方はコチラ↓
環境分析について
問題解決のロジカルシンキングでもお伝えしましたが、何かを始めるにあたって、現状を分析する必要があります。
これが環境分析です。
環境分析は主に「内部環境」「外部環境」の2つに分けられます。
・内部環境 … 自社の強み、弱みを分析する
・外部環境 … マクロ(大きい要素、例えば政治や経済、社会など)
ミクロ(小さい要素、例えば競合や顧客の状況など)
ここに合わせて分析をしていくのが基本です。
この環境分析から、自社が市場における立ち位置がどのようなものか、探り出すことでマーケティングプランを策定することができます。
環境分析の手法をいくつか見ていきましょう。
SWOT分析(分析の基本)
Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)に合わせて自社の分析を行っていきます。
自社の強みや弱みが分かっていても、周りからの脅威などを加味しておかないと強みが活かしきれないこともあります。
まずはここからはじめていきましょう。
PEST分析(外部分析・マクロ)
マクロ的外部分析の代表例が「PEST分析」です。
Politics(政治)、Economics(経済)、Society(社会)、Technology(技術)に合わせて分析を行っていきます。
5つの競争要因(外部分析・ミクロ)
ミクロ的外部分析の代表例が「5つの競争要因」です。
売り手、買い手、新規参入、代替品、競争業者 の視点で分析を行います。
ライバルがいないから…という競合のみで考えるのではなく、買い手側の目線や、新規参入の可能性なども考慮しておく必要があります。
VRIOフレームワーク(内部分析)
どの資源を持っているか、内部分析を行う代表例として「VRIOフレームワーク」があります。
Value(経済価値)、Rarity(希少)、Inimitability(模倣困難)、Organization(組織)の部分で分析を行います。
VRIO分析の目的の一つとして、自社のコア・コンピタンスを見出すことが重要です。
他社には真似できない強みを見つけていく作業になります。
これこそ「差別化」に繋がりますね。
ポートフォリオ分析(外部分析から見る内部分析)
実際に持っている資源をどう活かしているか、どう配分しているか、ここに着目していくのが「ポートフォリオ分析」です。
ポートフォリオ分析では、「市場成長率」と「市場シェア」を使って、分析していきます。
・市場成長率…10%を超えていたら【高】、下回っていたら【低】
・市場シェア…自社シェア率/上位3社のシェア率=1を超えていたら【高】、下回っていたら【低】
ととらえていく分析方法です。
あまりピンとこないと思いますが、要は両方とも【高】であれば、スター的存在なわけでどんどんシェアを伸ばしていくことに注力していけばいいのです。
問題は、どちらかが【低】場合です。
市場成長率が高いのにシェアが低いのであれば、市場で戦え切れていないという問題があるのです。いい土壌がそろっているので、戦い方を変える必要があります。
逆に、市場成長率が低い中でシェアが伸びているのであれば、新規参入が少ない業界で最適な資金の流れを作れる可能性があるかもしれません。
さまざまな分析方法がありましたが、これらの分析方法を活かしてまずは環境分析を行えると良いと思います。
本を読み終えた感想
この本を読んでみて思ったことは、「分析が最も重要だ」ということです。
私自身も、常日頃から「準備が8割を占める」ということを感じており、どの場面においても準備が必要だったな~と痛感するタイミングが多かったのです。
この本も、マーケティングの基礎と謳っている以上、マーケティングの要素について細かく説明されていて、全体を網羅している内容にはなっていますが、「分析」の内容が一番充実していたので、マーケティングにおいてもコアな要素になるのだな、と感じました。
おそらく、分析さえしっかり行えていれば、課題がおのずと見えてくるので、そこを潰していく、それだけに尽きるのではないかと思います。
受験勉強や資格の勉強、スポーツでも、自分において何が課題なのか見つけてしまえば、何が最も有効なのか分かりますよね。
TOEICでリスニングが低かったら、リスニングの対策をする。ということです。
問題解決の授業の本では、すべての要素をきっちり紹介していたので、同じくらいの工数をかけるのかな、という印象を感じているのかもしれませんが、問題解決でも「現状と目標のギャップを洗い出す、問題点を見つけるための分析」が大半を占めます。
是非ここに注目してマーケティングの勉強を進めて欲しいと思います。
分析以外の内容についても、記事で取り扱っていきたいと思います。
引き続き、一緒に学習を進めていきましょう!
ご静聴ありがとうございました。
以上、おぼっちゃんでした!